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コンビニ受診の問題点と解決策


平日の昼間は仕事や家事などで忙しく生活している人がほとんどです。
そのために病院に行きたくても行けなくなってしまう事もあります。
ちょっと気になる程度で、たいした症状でない場合が多い事実もあるようです。

自分でもわかる程度の緊急性のない症状であるにも関わらず、自分勝手な考えで救急外来を受診する事をコンビニ受診と言い、問題視されています。

時間外受診の現状と問題

軽症と分類される入院加療を必要としない割合は平成27年では、約半数以下と言われています。
軽症患者の内訳は成人が約125万人、高齢者が約100万人、小児が約35万人となっています。

さらに、小児科では約40%の医師が6割以上がコンビニ受診であると回答しているデータもあります。
小児の場合は受診が無料であるために、一層、気軽に受診できるようになっていたからだと推測されています。

ただ、子供を持つ母目線で言うと、個人的な意見にはなりますが、我が子のことが心配であるあまりに、悪気なく受診されているケースももちろんあるでしょう。
私自身、もし看護の知識がなければ、子供の熱や急変に一喜一憂して、きっとその度に受診していることと思います。
母親の気持ちが分かるだけに、一概に批判はできないのですが・・・

国民の意識調査

医師の間で不必要な医療の一つとして挙がっているのがコンビニ受診です。
コンビニ受診のために、医師の疲弊、wallk-inする重篤な患者を見分けるのが困難になっている問題があります。

国民の意識調査での回答者の約70%が、軽症であるにもかかわらず救急医療機関の受診によって勤務医の負担が過重となっている事を知っています。

また、深夜や休日の場合には救急医療情報を調べて受診する割合が約70%、市販薬の服用で経過を観察する割合が約50%となっており、受診行動の変化が見られています。
情報源として友人や家族の意見、インターネット検索が約95%をしめており、インターネットの普及が大きく関与していることが伺えます。

病院での時間外受診への対策

時間外受診に対する病院での取り組みについてみていきましょう。

院内トリアージ

トリアージという言葉は最近の震災においてよく耳にする言葉になりました。
解決策として救急外来においてもトリアージが導入され、重症患者と軽症患者を看護師が判断するという手法です。

2010年から小児のみを対象として行われていましたが、2012年の診療報酬改訂において成人も含めた院内トリアージが実施されることによって、導入する救急外来も増えてきています。

トリアージにおいて不安に思う看護師もいるでしょうが、研修を行うことで知識や技術を得る事が出来るようになっています。
また、病院前医療におけるトリアージについても現在、検討されています。

ポスターなどで情報拡散

人は知りたいと思わなければ、情報を調べる事はありません。
病院で独自にポスターを作成し、院内で情報を発信する事によって、救急外来の本来の目的を患者に知ってもらう事が可能になります。

また、インターネットの普及を利用してホームページに情報を掲載してみてもらうという手法もとられています。

患者側で取り組める対策について

患者様が救急外来を受診する際の判断基準についてみていきましょう。

受診前に相談

受診前に軽症か判断をするための電話相談があります。
#7119では医療機関の案内や受診の必要性の有無を判断してくれたり、アドバイスを受ける事が可能のなり無駄な受診を差避ける事ができます。
小児では#8000で相談する事ができます。

かかりつけ医をもつ

大病院の場合では、重篤な患者をみているために軽症の場合には、じっくりと話を聞いて対応してくれる事が少なくなっています。
通いやすく、待ち時間の少ない診療所や小規模の病院を見つけておくといいでしょう。

本来の救急外来の目的

たかが1人数分程度の診察であっても、医療ミスは許されるわけもなく、医師は一人ひとりに適切な処置を施さなくてはいけません。
救急外来で軽症患者への対応が増えていくと、本来緊急処置を要する患者様に適切な対応ができなくなる懸念があります。

そういった事態を防ぐためにも、患者様自身にも上述したような対策を講じていただけたらと思います。