【サイト内検索】

パーソナリティ障害の診断と症状に合わせて治療


パーソナリティ障害は、著しく偏った内的体験および行動の持続的パターンであると言われています。

ものの捉え方や感情、対人関係といった広い範囲のパーソナリティ機能が大多数の人とは異なっていることで本人が悩んだり、周囲が困ってしまう状況に置かれてしまう疾患で、精神疾患の一つとされています。

初めてパーソナリティ障害のような症状に対しての研究を行ったのがドイツの精神医学者、クレペリンです。
クレペリンはパーソナリティ障害に対して人格発達障害ではあるものの精神病には至らないとしましたが、その考えに反したのが同じドイツのシュナイダーです。

シュナイダーはパーソナリティ障害に対して、病気とは関係なく、単に思考の偏りが著しく、逸脱している状態であると定義しています。
その後、米精神医学会で診断規準が設けられる中で、定義の内容が変化しています。
そのため、今後も定義の変更が行われる可能性もあります。

主な診断基準

パーソナリティ障害を診断するにあたって主な診断基準が存在します。

1つは米国精神医学会が提示しているDSM、もう1つは世界保健機構が提示しているICDです。
DSMはDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disordersの略であり、日本では「精神障害の診断と統計マニュアル」「精神疾患診断統計マニュアル」と呼ばれています。

これは、精神障害を分類するための共通言語と標準的な規準を提示しています。
ICDはInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problemsの略であり、疾病、傷害及び死因の統計分類と呼ばれています。

これは、世界で集計された死亡や疾病のデータを元に世界保健機構が作成した分類となっています。
これらに提示されている診断基準を元に診断を下しますが、目に見えない症状であることから間違いのない診断を下す事は困難となっています。

そのため、診断基準のひとつとして存在していると捉えておかなければなりません。
また、これら以外にも独自に診断基準を設けている場合もあります。

治療方法は疾患によって異なる

パーソナリティ障害は境界性、自己愛性、回避性などの種類に分類することができ、その中で出現する症状にあわせた治療が行われます。
一般的には支持的精神療法、認知行動療法、精神分裂的精神療法などが行われます。

また、パーソナリティ障害では精神疾患が合併しやすいことが確認されています。
そのために薬物療法が行われる事もあります。

パーソナリティ障害においては医療における治療だけではなく、家族の協力も必要となります。
家族の協力が必要な理由として、パーソナリティ障害が引き起こされる原因の1つとして家庭環境が挙げられているためです。

本来の性質もありますが、発達段階で家族のかかわりが大きく関与していると言われています。
家族療法では個別面接、家族合同面接、グループ面接があります。

家族への面接を行う事によって家族とともに何が問題となっているのか見つけ出したり、問題解決の糸口をみつける事が可能になります。
また、自分の中に眠っている問題解決能力を引き出す効果を発揮する事もあります。