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フィジカルアセスメント 呼吸 腹部≪目的や方法≫


看護師にとっては、フィジカルアセスメントという言葉は
比較的身近なものなのではないかと思います。

看護学生の頃から、授業に取り入れられている施設もあるでしょうし、
実際に現場で働いていると日々の業務には欠かせない手技の一つであるからです。

特に、意識レベル、呼吸、腹部についてのアセスメント力は
日々の看護を行う上でとても重要なスキルと言えるのではないかと思います。

●身体診察技法

フィジカルアセスメントとは、問診・打診・視診・触診・聴診を通して、
実際に患者の身体に触れながら、異常の早期発見や症状の把握を行うことをいいます。
日本語では「身体診察技法」ともいわれています。

また、その言葉の通りにフィジカル=身体的な、
アセスメント=情報を意図的に収集して判断するという意味も含まれます。

フィジカルアセスメントは、看護師よりも
医師の方がよく行っているイメージが強いのではないかと思いますが、
近年の医療機器のめまぐるしい発達に伴って、
医師によるフィジカルアセスメントが実行される機会が
減ってきているという現実もあるようです。

●フィジカルアセスメントは、頭尾法を用いて行います。

頭→顔→胸背腹部→筋骨格→神経系の順に、
問診→視診→触診→打診→聴診の順番でアセスメントを行っていくのですが、
腹部については打診・聴診によって腸蠕動や腸音が影響を受けるので、
問診→視診→聴診→打診→触診の順番で実施していくようになります。

おもに医師や看護師が行ってきたこのフィジカルアセスメントですが、
最近では薬剤師が独自にアセスメントを行い、
そこから情報を収集する重要性についても注目されています。

薬剤師の研修・セミナー!厚生労働省による通知

●医療現場での積極活用!

以前までは薬剤師のそういった行為については、
医師法の「医師でなければ医業を行ってはいけない」
という条文に抵触してしまうとされていたのですが、
2005年に厚生労働省が出した通知によって、
一部の行為は医師法には抵触しないという解釈が示されて以降、
医療現場での薬剤師の積極活用が活発に広まってきているようです。

また、薬剤師法には“調剤した薬剤について
必要な情報を提供しなければならない”ということも定められていて、
その『必要な情報』にはバイタルサインの変動などの
副作用情報についても含まれるとされています。

ですので、処方薬に関する副作用の情報を薬剤師自らが収集し、
患者にフィードバックしていくためにも、バイタルサインのデータ収集、
それに伴うフィジカルアセスメントが有効であると
考えられるようになってきたということです。

●薬剤師対象の研修会や講習会

最近では、薬剤師を対象としたフィジカルアセスメントの手技や
アセスメントの方法についての研修会や講習会も積極的に開催されるようになっています。

医師だから、看護師だから薬剤師だからといった職種に限らず、
患者に接する医療従事者全員が、患者さんのその時々の様子や
体調の変化に敏感に気付くことで早期の対応が取れたり、
薬剤の専門家の視点で集められたデータの数々が
その後の医療の発展のために大いに役立っていくのであれば、
現在のこの動きはとても良いものなのではないかと私は思います。