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プライマリケアとは!どんな意味があるの?必要性と役割とは


医療の中で一つの概念としてあるのが、プライマリケアです。
1976年に米国科学アカデミーが定義し、近接性、包括性、協調性、継続性、責任性という5つの理念でなりたっています。
初期医療、一次医療などさまざまな考え方がありますが、医療機関が連携を図り、総合的に診てくれる医療という考え方もあります。

学会の始まりと現在

プライマリケアという言葉の認知度は低く、この考えの発展及び普及のために、日本プライマリ・ケア学会が設立されました。
しかし、プライマリケアを取り入れた学会は他にもあり、1つが家庭医育成と支援を目的とした日本家庭医療学会、もう1つが総合診療を行う医師の必要性を主張していた日本総合医療医学会です。

各々独立していましたが、医療機関の連携などの必要性の考慮、超高齢社会に伴う医師不足などの課題があったために、合併するべきとの意見が挙がり、議論の末、2010年4月に新たに「日本プライマリ・ケア連合学会」が設立されました。

良質なケアの提供、人々の健康を支える学術団体として存在しており、医療・保健・福祉・介護の連携を推進しています。
そのため会員は多くの医師や薬剤師、看護師、栄養士などが在籍し、医師と薬剤師に対しては認定制度が設けられています。
また、他職種とのチームケアを修得できるように国内学術大会の開催や各組織との交流、地域活動などの活動を行っています。

認定薬剤師の需要

夜間の救急外来で看護師がトリアージを行うようになりましたが、薬剤師も地域においてトリアージを行っています。
急な頭痛や腹痛、嘔気が生じた時に薬局を訪れた際、症状を聞いて適した市販薬などを選んでくれたり、受診を勧めてくれるのが薬剤師です。
また、薬剤師の約半数は薬局で働いており、地域に密着した職場で働いています。

そのため薬剤師は地域では必要不可欠な存在であり、プライマリケアにおいても重要な役職であると言えます。
そこで、日本プライマリ・ケア連合学会でプライマリ・ケア薬剤師としての能力、患者を総合的に判断して対策がとれる能力などを身につける事で認定を受ける事が可能になります。

今後の社会にはプライマリケア薬剤師は重要な役割を担うため、認定後はプライマリケア認定薬剤師を創り育てる立場として活躍する事も期待されています。

身近で相談できる地域密着型の医療の存在

プライマリケアという言葉が徐々に浸透してきているのは、身近で相談できる医療が欲しいというニーズが高まってきたという背景にあります。
そこで日本プライマリ・ケア学会では家庭医療専門医の認定を行い、気軽に相談できる医療体制を整えています。

厚生労働省でも「専門医の在り方に関する検討会」において新たに総合診療医(プライマリケア医)を専門として加え、2015年4月から研修が開始されます。
理由として高齢者の増加や複数の疾患を抱えており、適切な専門医の選択が困難になってきているだけでなく、患者を心身の両面から診る事が求められている時代になってきている背景が関係しています。

ますます地域に密着した医療が求められているといえるでしょう。