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ヘルスリテラシーの向上と看護の重要性


ヘルスリテラシーとは、健康に関する情報を理解して判断・活用すること、そして健康に対する要求を満たして生活の質を維持・向上させる能力をいいます。つまり、健康を保つ力のことです。具体的には、自分の体や薬について調べること、病院に行くかを判断すること、治療方法を選ぶことなどを指します。

健康に与える影響

ヘルスリテラシーは健康に様々な影響を与えます。ヘルスリテラシーが高いと、健康や病気に対しての的確な判断と行動で自己管理ができます。常に体のことを意識しているので、定期的な検診に行く、疑問があれば医師に確認する、薬の管理ができるなど、健康な人はより健康に、不調があれば改善できます。また、後悔しない病院選びや治療方法を選ぶことができます。

逆に低い人は、自己管理が不十分であるため、健康状態を維持するどころか、悪くしてしまうこともあります。ヘルスリテラシーの差が健康の差をもたらします。自分の健康を維持・向上、病気予防のためにヘルスリテラシーを高めることが大切なのです。

機能的リテラシー・相互作用リテラシー・判断的リテラシー

ヘルスリテラシーは、ライフスタイルや生活環境が大きく影響するため、健康についての日常行動を変化させることで、よりよく改善できます。

具体的には、規則正しい生活と食事、適度な運動、ストレスはうまく対処する、良好な人間関係の確立、アルコールや薬物に依存しないことなどです。
しかし、食事環境や病気構造など健康を取り囲む環境は日々変化しており、情報はあふれています。情報を得る手段もインターネットやメディアなど多岐にわたり、その情報の中には役立つものもあれば誤った情報もあるので、自分で適切に判断して活用することが困難な状況です。もし自分では判断ができないときは信頼できる人に相談することが大切です。

また、自分に必要な情報は何であるかをしっかりと身極めることはヘルスリテラシーに大きく関係します。そのため、健康や病気予防に関する情報を理解する機能的リテラシー、そこから得られる情報の判断や意思決定、医者など医療従事者とコミュニケーションできる個人の能力である相互作用リテラシー、情報の社会的な要因を処理して行動する批判的リテラシーが必要です。

セルフマネジメントが行える環境を整える

ヘルスリテラシーにおける看護の役割は、個人のヘルスリテラシーを高められるような関わりを持つことです。自分自身が健康問題に対する適切な意識を持ち、積極的に行動できるように指導することが求められます。

対象となる人のヘルスリテラシーを把握して、一方的な働きかけではなく、情報を共有しながら指導していくことが必要です。情報には不適切なものや分かりづらいものがあります。また、すでに指導を受けている場合であっても、理解しにくい内容と実践が難しい指導を受けていることがあります。看護者はそのことに気づいて指導方法を変える必要があります。

情報を正しく身に付けることができ、行動に移しやすいように、わかりにくい情報媒体があれば改善します。そして、個人だけではなく社会全体でヘルスリテラシーについての学習や活動の機会を作ることや促進に努めて、生涯を通してセルフマネジメントが行える環境を整えることも看護の大切な役割です。