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効果や目的は?看護師教育におけるOJTの役割


OJT(On The Job Training)とは、上司や先輩と日常業務を行いながら必要な知識や技術、態度を取得する現場教育の方法です。看護師教育において実際の経験を通して学習し習得するOJTは、看護師として成長していくための重要な過程になります。

目的

看護師教育におけるOJTの目的は、上司や先輩から臨床現場を通じて学んだことを活かして、看護の質の向上にむけて取り組むことを目指すためです。また、他の看護師の成長にもつながることも期待されています。チームメンバー全員が、責任をもって業務を実施することができるように教育を展開していきます。

方法

看護師の新人教育では、まず講義が行われ、必要な技術や注意事項を学びます。そして指導者の手本やサポートを受けながら演習やシミュレーションを行い、臨床現場で実践となります。

OJTを行うために指導者は、新人看護師の現在の習得状態など能力を把握することが必要です。また、指導者自身も高い指導技術と看護師としての能力が求められます。計画的な育成ができるような指導内容と環境の整備や体制も不可欠です。指導者は項目ごとに新人看護師を評価し、必要な技術の習得が不十分であったときは、やり直しや前段階に戻って見直しを行います。

目標達成に向けた業務の割り当て、そして評価を行い、課題が明確になることで次のステップに進むなど配慮します。また、指導者と新人看護師だけではなく、他のスタッフとも協力しながら行う必要があります。組織全体の課題として意識していくことが組織の育成の活性化にもつながり、成果の向上に影響を与えます。良好な人間関係構築と信頼関係の確立ができる職場環境を目指した、積極的なコミュニケーションとフォローアップを心がけます。

新人看護師は、課題があれば取り組み、できた項目であっても振り返りの学習を忘れずに行うなど自己啓発が大切です。特に医療処置など高度な技術が必要な内容は十分な学習と心構えをもって行うことが求められます。

 

効果

教育環境が充実していることもOJTの効果に影響を与える重要な要素です。現場教育を進めていくためのOJTの基本を確立して、指導者による能力の偏りをなくせ、看護師の成長に差がでないようにします。臨床業務を通じて行われる新人教育は、長期間にわたって継続的に行われなければいけません。教育のニーズを把握、能力に応じた内容と指導方法と効果的な教育を継続的に実施することが管理者の役割です。職場の指導的立場にあるものは、OJTの正しい理解と知識を持っておく必要があります。

また、集合研修や自己学習を行うことでさらに効果が発揮されます。自己学習を行い、集合研修に参加、臨床現場での実践、その後に指導者の評価とともに自己を振り返ることは技術の向上につなげることができます。

自分で考え、行動できる主体性を持ち、質の高い看護を提供できる看護師に成長していくことがOJTに求められている大切な役割です。