コメディカルスタッフという言葉を聞いたことがありますか?
医師、歯科医師以外の医療スタッフで、医師の診断、治療を支える病院や施設で働く職員です。
現代では、各資格の専門性向上や質向上の波から、各資格の権限や主張が認められ、医師の方針のみではなく、これらの他のスタッフの知識や技術を借りて、よりよい医療を提供できるようになってきています。
医師の威厳や方針に従うという医療は、一昔前。
医師も、各種専門家であるコメディカルスタッフに助言を受けることもあります。
このような病院は、チーム医療が固められ、スタッフ全員が同じ目標に向かい(患者の回復や苦痛緩和など)診療、治療でき、患者さんにより有益な医療提供が可能になるという良いところが挙げられます。
では、コメディカルスタッフの種類や取り組みについて説明します。
医師を補助するという意味、協同するという意味があり、英語でコメディカルとは喜劇的という意味にも取られますので、発音に注意が必要です。
近年では、患者満足度を重視した医療活動を推進する病院が増えてきました。
医師の診療、治療のみでは必ずしも患者さんの満足に繋がらない場合もあります。
患者さんの満足を高める補助を行うのがコメディカルスタッフです。
治療で苦痛を有する方には、看護師や優しいケアを、必要な処置を安楽な方法で行う技術を。
疾患や自己により障害を有する患者さんには、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門スタッフ。
病気や、年齢により食事の形態を変更せざるを得ない、栄養状態の査定を専門的に行う管理栄養士と調理を行う栄養士の存在。
急病者を病院まで安全に送り届け、正しい診断と治療へと結びつける救急救命士。
鍼や灸、マッサージ等により心身の改善、安楽を実現する鍼師、灸師、柔道整復師やマッサージ師。
技師や装具により患者さんの生活の質を向上させるための専門的スタッフ、診察へとスムーズな病院運営を支える事務職員。
それぞれの専門が力を発揮し、力を併せることで患者満足度が劇的に向上することができます。
医療の中心が医師ではなく、患者さんとなり、患者さんの自己決定を支えるのがコメディカルスタッフの役割でもあるようです。