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日本で展開される可能性があるDM医療


DMという言葉を聴くと、一般的に想像されるのがダイレクトメールという言葉です。
また、医療従事者の場合には糖尿病の略語、MRのような治験に関わる人の場合にはデータマネジメントと捉える事が多いでしょう。

しかし、DM医療のDMはディジーズ・マネジメントの略となっており、日本語に訳すと疾病管理といいます。
ディジーズマネジメントはアメリカを中心に広がっているマネージドケアの一手法です。

どの国においても医療コストの高騰が問題となっており、克服するためにアメリカの健康保険プランで生まれたのがディジーズマネジメントの概念です。
ディジーズマネジメントは予防を目的としている特定保健指導とは違って、既に疾病に罹患している人の重症化に対して予防医療を行う事で医療費の削減をする介入方法です。
定義は定まっておらず、1次予防に焦点を当ているのか、もしくは2次予防や日常生活において焦点を当てるのかによって異なっています。

指定されている対象疾患

対象となる疾患は重症化を防ぐ事が目的である事から全ての疾患が対象とはなっておらず、慢性疾患のみとなっています。
その中でも喘息、糖尿病、胃潰瘍、アルツハイマー病、関節炎、うつ病、神経症、心血管系疾患など、疾患の費用構造が明確化されているだけでなく戦略構築ができる疾患が対象となっています。

ディジーズマネジメントのプロセス

ディジーズマネジメントのコアコンポーネントとして6つ挙げられていますが、これらは品質管理のPDCAサイクルの考え方を元に整理する事が出来るとされています。
整理すると

  1. 現状分析及び目標設定
  2. 介入
  3. 分析と評価
  4. フィードバックし、継続的なアセスメント

の4つに分けられます。
さらに必要に応じては、個人的介入ではなく集団介入の場合にはグルーピングやケアの頻度の設定を行うなどを事前に行っておく必要があります。

スマートフォンで疾病管理

イギリスにおいて医療費削減策として推奨しているのはスマートフォンのアプリです。
医師が患者に最適なアプリを処方する事によって患者自身の疾病管理を行うもので、デジタルドクターへと繋がると示唆されています。

国内においても企業が既に活動を始めており、糖尿病などの慢性疾患の治療をパソコンやスマートフォンで支援できるようになっています。
まだ、国内では医師のアプリの処方は行われていませんが、今後は導入していく予定となっています。

また、もっと簡単に情報を入手できて疾病管理が行えるように「みんくるカフェ」が展開されており、半分リアルで半分ネットという中間的な場を作り出しているところもあります。

現段階では日本では診療報酬への関心は高くともコスト面への意識は低く、DM医療は機能していない状態です。
日本でも医療のコスト面の問題はあり、アメリカのディジーズマネジメントを模したメタボ検診などが取り入れられており、今後の日本でもこの手法は広がっていくと言われています。