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日赤 看護師 研修≪新人≫


日赤への就職が、他の施設への就職と
明らかに違うんだなと感じた出来事の一つに、
新卒1年目からの新人研修の項目のなかで頻繁に
「災害救護」の研修が計画されていたことがありました。

そもそも日本赤十字という団体は、
“人道・公平・中立・独立・奉仕・単一・世界性”という
『赤十字の7原則』という基本原則を掲げて
世界的に活動をしています。

これをざっくりと説明すると、

“どのような状況下においても人間の苦痛を予防して軽減することに努め、
人種や国籍、さらには社会的地位などによる差別は一切行わず、争いが起こっている場合には常に中立
となり、見返りを求めることなく奉仕の心を持って世界的に相互援助を行う救護組織である”

といった感じのものです。

赤十字という組織は、元々は戦場での救護活動を行うことを目的として生まれているので、
戦争、災害、事故などどのような理由でも、
傷病者がいる限りその救護活動に取り組むという強い意識を持った組織なのです。

このため、赤十字病院に就職したからには
この使命を遂行できる人材の育成が必須であるというわけです。

新卒1年目からの災害救護研修

日赤に就職すると、看護師としてのスキルアップや知識・技術の向上のための研修はもちろん、
1年目から徐々に「災害救護研修」や「心肺蘇生技術の研修」が組み込まれています。

新卒として就職したら、看護師としての自己研鑚の他に、
こういった特殊技術、特殊知識も少しずつ覚えていかなければいけませんでした。

新卒で手術室に配属された私には、頭に飛び込んでくる情報の全てが未知のもの、
新しいことだったので、そんな研修や課題をこなしながら
手術室の業務を習得していく毎日が、とても大変だった記憶があります。

そんな特色もあってなのか、日赤の4月の入社式には新卒もそれなりの人数がいるのですが、
他院からさらなるスキルアップ、災害救護、救急医療を極めたいという理由で
転職をしてきた先輩看護師も、結構多かった印象でした。

慣れるととっても楽しく興味深い災害救護

就職して最初の1年間は、一人前の看護師になるための知識や技術の研修会の方がやはり多いので、
災害救護に関しては座学や会議室でのデモンストレーションの方が多かったです。

しかし、1年目も後半、さらには2年目に突入してくると、
山中の宿泊施設への1泊研修や、土日などに公園で災害救護設備を設営し、
トリアージの訓練や包帯、三角巾、木の板などを用いた応急処置の方法、
担架の使い方などの訓練を本格的行うようになりました。

大規模地震や、大規模交通事故のように状況を想定して、
様々な症例を設定してトリアージしたり、傷病者搬送、傷病者手当てなどの役割分担を行って
実際に自己判断する訓練や、実技のトレーニングも行うのですが、
私は不思議なことにこの訓練を重ねれば重ねるほどとても楽しく感じ始め、
毎回興味深く参加するようになっていたのです。

“これがやりたくて、日赤に行きたい”と思う先輩看護師たちの気持ちも、
とても分かるようになりました。

手術室勤務だった私は、“事故現場から搬送された患者について、
オペ場にどんな状態の患者から引き受けてオペを進めていくのか”といった
デモンストレーションも経験させてもらい、実際に大量に傷病者が出る災害や事故が起こった時、
オペ場はどうなるんだろうと考えながら研修するのが
とっても勉強になって興味深く参加したことを今でも覚えています。

実際に災害や大事故が起こったとき、「何をしていいのかわからない」という事態を起こさないために、
頻繁にこのような研修に優先的に参加できたことは日赤に就職していた醍醐味だったと思います。

日本はこれから、大地震が予期されていますし、
突如として大規模災害・事故が起こることも、たびたび目にするようになりました。

医療従事者として、そんなとき適切に判断・行動ができる力を養いたい、
災害救護に携わりたいと考えている看護師の方には、本当に有意義な病院であると思います。