【サイト内検索】

生命徴候の評価!バイタルサインの正しい理解≪目的や基準値≫


バイタルサインとは、生きている証、生命の徴候を現す身体のサインです。
人間が生きている証と言うのは、体熱があり、息をして、脈拍や心拍があり、身体に血流が回り血圧が測れ、刺激に対する何らかの身体的反応が見られることを言います。

バイタルサインを図るということは、体温測定、脈拍測定、血圧測定、意識状態の確認を言いますが、この他にも排尿や排便がある、脳波が測定できるなども生命徴候の一つに挙げられます。

測定目的

身体の発するサインを受け取り、身体状況を把握します。

略語

体温:KTまたはT
脈拍:P
血圧:BP
呼吸:R

測定に必要な物品

体温計、血圧計、聴診器、時計

測定方法と基準値

バイタルサインの測定方法と基準値についてみてきましょう。

体温

汗をかいている場合は、腋の汗を拭きとり、腋窩のくぼみに斜め45度に体温計を差し込む。
密着させ固定し、水銀体温計であれば10分、電子体温計は測定音が鳴るまで測定します。

<基準値>

腋窩温36.0~37.0 
体温には日内変動があり午後3時が最も高く、一日で1度以内が正常。

脈拍

初めて測定する患者さんの場合は、両方の橈骨動脈(親指側の手首)に示指、中指、環指を揃えておき、1分間の回数を測定します。
強さ、リズム、左右差を観察し、リズム不正や左右差がある場合は注意が必要です。
強く手首を把持しすぎると、自分の脈拍を感じ取ってしまう場合があるため押さえ方には注意が必要です。

<基準値>

新生児 120~160回/分
乳児 120~140回/分
幼児 90~110回/分
学童 85~90回/分
成人 60~80回/分
高齢者 60~70回/分

呼吸

脈拍測定時に、お腹や胸郭の動きを観察し、1分間測定します。
呼吸回数は、患者さんの緊張や測定されているという察知により変動が激しい、自意識で変動可能なものですので、気づかれないように自然に測定することが大切です。

<基準値>

新生児 40~60回/分
乳児 30~40回/分
幼児 25~30回/分
学童 18~22回/分
成人 16~18回/分
高齢者 18回/分以下
体格や、性別、活動状況により変動がみられます。

血圧

血圧計の位置は、患者さんの心臓の位置と同じ高さにします。ベッドの頭元が居城してある場合は、平坦に戻します。測定は、いつも一定の腕で測定します。
上腕動脈上にマンシェットのゴム嚢の中心を当て、指2本程度のゆとりを持たせて巻きます。聴診器をつけ、聴診器の膜を上腕動脈上におきます。血圧計の下に入れ込まないように注意が必要です。

患者さんに声をかけてから、血圧計の排気弁を閉めて加圧します。事前情報として、いつもその患者さんが平均して測定している測定値を知っておき、それに20mmhg程度追加して加圧します。
目安に達すれば、排気弁を緩めて1秒2mmhgを目安に減圧していきます。

初めに脈拍音を聴取したところが収縮期血圧、最後の脈拍測定音が拡張期血圧となります。測定出来たら、血圧計をはずします。
麻痺のある場合は、麻痺の無い健側での測定を行います。

<基準値>WHO基準

最高血圧(収縮期血圧)140mmhg未満
最低血圧(拡張期血圧)90mmhg未満
脈圧40~50mmhg

境界型高血圧

最高血圧(収縮期血圧)140~160mmhg未満
最低血圧(拡張期血圧)95mmhg未満

高血圧

最高血圧(収縮期血圧)160mmh以上
最低血圧(拡張期血圧)95mmhg以上

バイタルサイン測定の目的を知り、基本的な測定方法、基準値を知っていなければ、異常と正常の判断はできません。

判断ができなければ、測定する意味すらないということです。
正しい理解をもとに、客観的に正確に測定する技術を身につける必要があります。