【サイト内検索】

目的や費用は?エンバーミングとは


エンバーミングとは、遺体を消毒・殺菌してから血液や体液を抜いて完全に防腐剤と入れ替え
必要に応じて修復や化粧を施して、生前のような姿に近づけるように復元する技術のことをいいます。
日本では、死体衛生保全などと呼ばれており、エンバーマーと呼ばれる専門技術者や医学の資格を持つ医療従事者が施行します。

遺体からの感染症を防ぐ

エンバーミングの目的は、遺体の消毒・殺菌、腐敗の防止、遺体の復元です。
感染症や伝染病にかかっている可能性がある遺体でも、エンバーミングを行うことで原因となるウイルスや細菌がいなくなります。
遺体からの感染症を防げるので、家族が触ることができるなど安全性が向上します。

また、人間の体は死後そのままにしておくと腐敗が始まり、悪臭や外観の変化が起こります。
そのため、現在の日本ではドライアイスを用いて遺体を保存する方法が多く、その場合の保存期間は長くても1週間程度と短期間しかできません。

しかし、エンバーミングでは薬液を注入されているのでドライアイスの必要がなく、外観的に変化することなく常温で2週間程度の長期保存が可能になります。
同時に遺体は修復や化粧も行われるため、美しい姿のままを保つことができます。

遺体を長期間衛生的に保つことは、遺族の悲観を少しでも軽減することへつながります。
かけがえのない最期を、時間にとらわれることなくゆとりを持って過ごすことができます。

方法

エンバーミングの方法は、まず遺体の消毒や洗浄を行います。
そして、表情を整えることや髭を剃るなどの必要な顔の処置をします。

次に、体を切開して防腐剤を注入すると同時に血液や体液などを除去します。
その後、切開を行った部分を縫合して傷や損傷部位があれば修復します。

最後にもう一度遺体を洗浄して衣服を着用させます。
必要に応じて、髪形や表情を整えて、化粧を施すなどできる限り生前と変わらない美しい姿にして完了となります。

薬液によって保存期間が異なりますが、処置を施された遺体は防腐剤を交換するなどの徹底したメンテナンスを行うことで永久的な保存が可能であるといわれています。

普及率は?

アメリカやカナダ、英国のエンバーミングの普及率は70%以上と高く、エンバーミングを行ってから葬儀を行うことが定着しています。
日本でも徐々に浸透してきているとはいえ、未だ普及率は1桁台ととても低く、一般的にまだまだ周知されていないのが現状です。

日本は病院で最期を迎える人が多く、看護師によって死後の処置が行われます。
そして火葬が行われるまでの日にちがとても短く、遺体を長期間保存するという習慣がありません。
そのため、エンバーミングを行うことの利点が認知されにくい環境なのです。

費用については葬儀業界団体の日本遺体衛生保全協会が基本料金を設定しているのですが、その金額は決して安くはありません。
選ぶ葬儀屋や遺体の状態などで変化しますが、約15~20万円程度です。
また、専用の施設が必要になるため、エンバーミングを提供していない葬儀屋もあります。