【サイト内検索】

看護師ジレンマの事例~経験年数に伴う仕事内容の変化とやりがい


私の同級生達は、もう経験年数も十数年となるようなベテランばかりになってきました。

しかし、中には私のように数年のブランクがある友人もいて、
つい先日、経験年数的にはまだ10年以下で、仕事の内容についても中堅ナースとしての業務が主となって
その日々に悩んでいるという彼女と息抜きを兼ねたランチに行ってきました♪

その彼女は、最近リーダー業務が月の半分以上を占めるという勤務シフトがここ数カ月の間続いていて、
看護師としての仕事の楽しさや、やりがいを見失いかけている…という悩みを抱えていたのです。

リーダー業務のストレス

リーダー業務では、検温などの患者さんとの関わりがほとんど皆無になり、
医師との業務連絡や1日の全体の業務の確認作業、主任や師長への報告などが主な業務内容となります。

そして、この上司や医師への報告の際には、自分が起こしたミスではないことに対しても怒られたり
嫌味を言われたりすることによって、ストレスを感じたり嫌だなと思うことだけがどんどんと増え、
蓄積されているということでした。

このように、リーダーになると事務的な仕事ばかりが増え、上からは嫌味や小言を言われ続け、
下は言う事を聞いてくれなかったり思わぬミスをしてくれたりと、
突発的なトラブルの対応にも追われる毎日に、“仕事が楽しい”と思えることが1つもなくなる一方で、
経験が浅かった時のような患者さんとの触れ合いやコミュニケーションの時間がかなり恋しくなっているという
中堅、ベテラン看護師の方も少なくないのではないかと思います。

看護業務と仕事のやりがい

この彼女は、一般的な看護師としての業務や責務の大きさに加えて、
患者さんへの毎日の声かけやミュニケーションなどの遣り取り中から、
人としてたくさんのことを学べるという看護師の仕事がとても大好きで、
その点に仕事のやりがいと誇りを持ってこれまで働いていたのです。

今の彼女の勤務シフトを見てみると、ひどい時には通常業務の日が月に1回という月もあるようで、
それは、患者さんとじっくり関われる時間が月に1日しかないということを表しています。

彼女は本当に仕事もよくできる人なので、信頼されてのリーダー業務の回数なのでしょうが、
本人的にはリーダー業務が多くなった最近は「つまらないなー」と感じてしまう事も多くなってしまったということでした。

これは“経験年数が増えた”という現実によって、
本人だけの意思や力だけではどうにもできない現状となっていると言えると思います。

一方で、そのような事務的なリーダー業務の方が「好きだ、自分には合っている」
と感じている看護師さんも、それはたくさんいらっしゃるでしょう。

この彼女の悩みを聞いたことから、経験年数が増えることで
改めて「自分に合った働き方」を見直すことも大切だなということを思いました。

しかし、その理想を実現できるかということについては、
実際の所は自力ではどうにもできない部分も多いので、
そんな現状と自身の想いとの間にジレンマを抱えているという看護師も多いのではないかと思います。

キャリアと転職を考えるタイミング

私は彼女に、「今思っているそのままの気持ちを、一度師長に伝えてみたら」と提案しましたが、
今の職場、部署にいる間は状況はそれほど変わらないだろうと諦めているようでした。

多分彼女は、そう遠くないうちに今の職場を辞めて
もっとゆったりと時間の流れる病院に転職するのではないかと、私は予測しています。

看護師という仕事は一生使える資格の職業ですので、
『自分が働ける内は働く』という前提で考えた時、毎日“楽しいと思えながら働ける”ということは、
なにより大切な要素であると思います。

⇒ 今より働きやすい職場を見つける

経験年数によっては、同じ「看護師」という仕事においても
それぞれのキャリアに応じて様々な業務内容が含まれるようになります。

経験が多くなってくると、それを必要としてくれる人や役職というものも出てくるでしょう。

しかし、そんな仕事内容に対して自分は“看護師として楽しくこなせるのか”
そんな所も考えながら、それぞれに合った働き方や仕事内容を選ぶということも
重要になってくるのだなと、たくさん考えさせてもらった1日でした。