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看護師 プリセプター 役割≪目標や悩み≫


新人教育の目標や悩み

新人看護師として部署に配属されると、
まず一番最初の先輩との密な関わりとして
「プリセプター」との出会いがあります。

最近ではこのプリセプター制度が
見直されている病院も出てきたようですが、
まだまだ採用されている病院も多く、
このシステムに助けられていたり
逆に悩まされている看護師さんもいることと思います。

まず一般的にプリセプターの選定範囲にされる看護師は、
3~5年目を迎え、日々の通常業務に加えて
定期的に回ってくるリーダー業務、病院内の委員会活動の振り分け、
部署ごとの係業務のリーダーなど、
すでに抱えている仕事は膨大なことがほとんどです。
そこに新たに仕事量が増えることになります。

素直で物分かりがよく、何事にも積極的で指導すれば
すぐに業務に反映してくれるような
何の問題もない新人の担当になれれば
増えるものはデスクワークと定期的な会への参加、
現場での指導内容・結果への責任などが挙げられると思いますが、
もしこれが向上意欲もなく積極性も感じられない、
指導や叱責をしても打って響かないような新人の担当になってしまった場合、
さらにその人間関係へのストレスや、
指導成果が新人の業務行動に表れないことに対する周囲からの指摘に対しても
ストレスを感じることになるでしょう。

研修で先輩と合わない?

今になって考えると、私はこのシステムについてとても違和感を感じます。
なんでもマニュアル化、組織化したがるのが看護師の世界ですが
この新人教育に関するシステム化は、
本来あるべき勤務環境を壊してしまう可能性を孕んでいると思うからです。

本来なら、一つの部署に新人が配属されると
その部署のトップを筆頭に、それぞれのスタッフが
自分の得意な分野について指導することで一人ひとりと交流を深めたり、
新人だった頃の記憶がまだ新しい、年齢の近い先輩が新人を気に掛けて、
ちょっと手ごわい先輩との付き合い方や攻略方法を教えてあげたり、
新人の悩みの聞き役になってあげる…というように、
すべてのスタッフで新人教育を行うことによって、
新人は徐々に部署全体に溶け込み一体感が生まれるのが自然な流れだと思います。

「この部署、この先輩達と仕事を頑張るぞ」と
思えるようになっていくのが本来のあり方で、
このプリセプター制度のように、一見“一人に新人を任せる”
というスタイルになってしまうと、
プリセプター以外のスタッフの中には、
「この新人は〇〇の担当の子」という意識が生まれ、
その新人を自分が指導しようと思うのではなく、
無意識ではあるかもしれませんが、
指導役である看護師の落ち度や責任の粗を探してみたり、
新人の成長の遅れや失敗を指摘しては、
プリセプターや新人本人を責めるといった行動につながってしまうと思うからです。

これでは、新人は自分の担当以外の先輩看護師に苦手意識を持ってしまったり、
その関わりをストレスに感じてしまったりと、
負の連鎖に陥ってしまうことなると思います。

結局この制度が広まった背景には、忙しい業務の中で、
全員で新人に目を向けて育てることに手が回らない(面倒だ)から、
誰か一人に当面の責任を押し付けて
しばらくはその責任に目を向けないでいいようにしているといった
現場の都合の部分もあったのではないでしょうか。

この制度は、現代人の人付き合いのテクニックや
コミュニケーション能力が低下しているという現象故に
生み出された制度なのかもしれません。

制度化をしてしまうから、会議や提出書類が増えてしまう。
一人の責任やストレスも増えてしまう。

このような面倒な仕組みがなくとも、
自然と部署全体で“新人を育てる”という
雰囲気が持てるようになればいいのではないかと思います。
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