自分が原因ではないトラブルやミスを上司から指摘されたり、厳しく注意されたりした経験はありませんか?
そんな場合、みなさんならどう立ち振る舞いますか?
お題とは少し違いますが、私が看護師1年目で手術室で勤務していた時のこと。
その年のインシデント報告件数がめちゃくちゃ多くて、私のせいで件数が多くなってしまってる(汗)と、かなり凹んでいたのですが、実は隠してる人の方が多くて表面化していないだけだったという事実に直面し、とても複雑な気持ちになったことを今でもよく覚えています。
嘘をついてはいけない職場です。
自分が本当に誰がしたが知っていたら報告していました。
でも自分でわかる範囲でミスに気がついたら、その看護師さんがミスしないように言うと思います。
知らないことは当然知りませんと答えますし、嘘だけは一番ダメな職場です。
それが本当に自分に原因があるのかないのかをインシデント、アクシデントレポートを書くために…と詳細を全て確認します。
もしも、自分がなにかしら登場するような場面があれば、レポートを書き上げてその要因がどこにあるかについて検証し、上司に対して確認をします。
自分が思ってもいないところで関与していることもありますので、最初から文句を言うと女性の多い職場なので、後々まで引きずりますし、上司の気分を害すことになると、そのトラブル自体には自分が無関係だったとしてもプライドを傷付けたということで追求されたり根にもたれたりすることになりかねないので。
あくまで申し訳ないと、検証をしてみた事実と客観的な場面のレポートをしたこと、その上で自分の何が至らないのか教えを乞うということを、いろいろなスタッフのいるところで質問するのがいちばんな気がします。
その後は上司のなかでは、感情では叱れなくなるでしょうし、安易に濡れ衣を着せられることもないはずです。あくまで他のスタッフのせいだと言うのはこちらではなく、上司の判断を待つのがその後の円滑な業務のためにも必要かと思います。
冷静に状況分析をすることが出来る上司の場合には、既に多くの分析をした上で責任の所在を明らかにしようと指摘されると思いますが、明らかに自分に原因がないことで注意してくるような上司の場合には、より注意深く対応する必要があるかと思います。
とりあえず、なにも言わずに、自分のどこが悪いのかを客観的に振り返りたいことを申し入れて、多くの情報を上司に質問して聞き出し、出来るならば上司自身に原因の所在が別にあることに気付いてもらうのがいちばんうまくいく方法だと思います。
必要以上に上司の機嫌も損ねませんし、指摘してプライドを傷付けることで要らぬ恨みもかわずにすみます。
それでもうまくいかなければ、上司よりも年配のベテランさんや、上司と同等に議論の出来る先輩に「どこに自分の至らぬところがあったのかわからず悩んでいる」と相談を持ちかけるのもひとつの手段だと思います。
実際に自分のミスではなくても、インシデントレポートを提出し、その過程で客観的な事実を積み重ね、その際のトラブルの内容などを上司からレポート作成のために聴取し、上司が「なんで当事者のくせに知らないの?」とミスの原因となる所在が別のスタッフにあると気付いてもらえたら余計なことは言わずに「私に原因がなければ安心しました。今後とも気付かないところもあるので指摘していただけると嬉しい」と濡れ衣を着せられたことはなんとも思っていないということを伝えておくとスムーズです。
ただし更に感情的に注意をしてくるようならば、病棟内の医療安全委員などに相談してみるのもひとつの手段です。
実際、医療安全委員として活動中に同じような案件がありましたが、間違えで指摘されたスタッフが上司に謝ったことで責任の所在があやふやになり、その後も本来の原因スタッフの行動により更なるアクシデントが起こることにもつながりかねないので、あくまで事実の解明をするほうが良いと思います。