【サイト内検索】

CVポート 管理 ≪看護の目的≫


病棟勤務において、点滴や薬剤投与は
毎日当たり前のように行う看護業務であり、
それに伴う末梢ルートの確保も当然毎日のように行っていることと思います。

しかし、時には持続的な点滴処置が必要な患者さんや、
血管が極端に細かったり脆いために、ルートの確保が難しい患者さんもいらっしゃいます。
そんな症例の場合に適応されるルート確保法の一つとして、
中心静脈ルートがあります。

●中心静脈カテーテルとCVポート

中心静脈ルートは、カテーテルを太い静脈から上大静脈まで到達させ、
そこで留置し、固定することで、
末梢静脈の血管確保が困難な場合のルートとして使用したり、
高カロリー輸液や急速な大量輸液などを行うことが可能となるものです。

中心静脈ルートには、中心静脈カテーテルとCVポートがあります。
中心静脈カテーテルは輸液ルートが体外にあり、
日常生活に注意が必要なのに対し、CVポートは皮下に埋め込む為、
感染面での管理がしやすく日常生活も送りやすいというメリットがあります。

●皮下埋め込み型ポート

CVポートとは中心静脈カテーテルの一種で、
正式には皮下埋め込み型ポートといいます。

皮膚の下に埋め込んで経皮的に血管内に薬剤を投与するために使用される、
中心静脈アクセスポートのことです。
臨床ではリザ―バーと呼ばれることもあると思います。

CVポートは、100円玉程度の大きさの本体(ポート)と、
薬剤を注入するチューブ(カテーテル)により構成されています。

本体は薬剤をためるリザ―バーと、穿刺部のセプタムから形成されていて、
カテーテルには先端孔型のオープンエンドタイプと、
逆流防止機能付きの側孔がつき先端がふさがっている
グローションタイプの2種類があります。

種類やトラブル!フラッシュの適用

以前は、在宅医療での補液による栄養管理や、
薬剤投与の目的で使用されることが多かったのですが、
最近では抗がん剤を用いた化学療法のためにも使用されています。

●抗がん剤を用いた化学療法

前胸部、頸部、上腕部、大腿部など治療に最も適した部位に埋め込まれ、
主な穿刺部位としては鎖骨下静脈が選択されることが多く、
他にも内頚静脈、橈尺皮静脈、大腿静脈に穿刺されます。

留置は、医師によって外来や造影透視設備のある環境下で行われますが、
ポート留置後、薬剤や輸液の投与の必要に応じて、
ポートのセプタムと言われるシリコンゴム部にヒューバー針を刺す「穿刺」や、
閉塞や感染などのトラブルがおこらないよう管理することについては
看護師が行うことが多いと思います。

●合併症と適切な対処

CVポートの留置後に起こる合併症には、
おもに感染や薬剤漏出、血栓症、ポート・カテーテルの閉塞、
ポートの破損などが挙げられますが、
看護師の手技や看護を確実なものにすることで予防できることも多いのです。

まず、薬剤や輸液を投与する前に、カテーテルの留置に異常がないか、
閉塞の有無がないかの確認作業として、逆血を確認し、
その後20mlの生食で洗浄するフラッシュを行います。

生食を押す、止める、押す、止めるという波を
生じさせるような動作であるパルシングフラッシュ法を用いて
その洗浄効果を高めます。

このとき、10ml未満のシリンジで注入を行うと
過剰な圧が加わり血管や臓器に損傷を与える恐れがあるため注意が必要です。

また、薬剤注入終了後にはカテーテル内に残っている薬剤が
他の薬剤と混和することで閉塞する可能性があるため、
管内を洗浄する必要があります。

そして洗浄液が残り0.5mlになると注入しながら
クランプを閉じるのですが、グローションタイプの場合は
終了後洗浄液として生食を注入します。

しかし、オープンエンドタイプの場合では逆血し、
カテーテルの中で凝血して閉塞の原因となってしまうため、
ヘパリン加生食で洗浄を行いヘパリンロックを行います。

また、上腕部の場合にもカテーテルの径が細く、
逆流防止弁付のシステムがないので、ヘパリンロックが必要となります。

抜針も、組織の損傷などに注意して行い、
その後は感染に留意した適切な対処を行います。

●確認すべきポイントや観察事項を把握する

CVポートは、輸液の投与のみではなく、
様々な薬剤投与にも用いられ、抗がん剤も投与されることがあります。

カテーテルの閉塞や破損などの異常によって、
血管外に漏出したり、組織や臓器に漏出してしまうと、
とても重大な事故となります。

投与者それぞれが事前に十分に確認する必要がありますが、
カテーテルの異常や、患者の異変をいち早く察知できるのは、
やはり看護師ではないかと思います。

そのため、確認すべきポイントや観察事項をしっかり把握し、
患者さんの身を守れる看護を十分に意識して
日々の業務に当たる必要があると思います。