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NANDAと看護診断の一覧≪書き方≫


●NANDAの診断ツールを使った看護診断の、
効果的な立て方とは

看護診断を行ってそれを記録に残そうとした際、一つの問題に対する表現の仕方というのは、
100人の看護師がいたら100通りの表現の仕方が出揃う可能性だってありますよね。

そして、そのまま看護記録に個々それぞれの語句の使い方や
言い回しなどを使用して記載してしまっては、統一性も無いですし、
読み手の人には下手をすると伝えたい内容とは違う解釈をされてしまう危険もあり、
一人の患者さんを複数の看護師で担当することになった際には、
受け取り方の違いから それぞれ異なったケアが提供されてしまう可能性も出て来てしまいます。

そこで、記録方法に統一性を持たせ、
誰が担当することになっても一貫した継続性のある看護ケアが提供できるようにという目的で導入された
“問題状況を表現する共通言語”となっているのが、「NANDA看護診断」というわけなのです。

北米看護診断協会!メリットやデメリット

NANDAとは、北米看護診断協会のことです。

そして、そこで利用されている看護診断が「NANDA看護診断」と呼ばれています。

このような共通言語を使用するメリットとしては、

・問題点をすべての看護師が同じ認識で把握できる
・診断ラベル(患者の問題状況)ごとに定義や診断指標があるので、正確な診断がしやすい
・電子カルテに利用しやすい

ということが挙げられています。

その一方で、もちろんデメリットもあると言われています。

定期的な見直しや検討

それは、NANDA看護診断が現在でも定期的に見直しや検討が繰り返されていることから、
今後もまだまだ新たな診断の追加が行われていくことが予想されるとともに、
現時点ではまだ定義されていない診断が存在していたり、
診断名が難しいために患者や家族に説明する際には
分かりやすい言い回しを考えなければならないということです。

また、NANDAは、「看護成果」についての統一指標であるNOCや、
「介入計画」に関する統一指標であるNICと合わせて導入されていることもあり、
その3つを略してNNNと呼んでいます。

行き詰まりやすい看護診断の効果的な立案の仕方とは

目の前の患者さんの問題点について、一生懸命考えて看護診断を立案したのに、
他の看護師がそれを見た際に
「なんでこの症例にこの診断が?!」
なんて思われてしまっては、非常に残念ですよね。

そんなことが起こらないよう、ここで看護診断を立てるために重要なことを考えてみたいと思います。

看護診断を立案する際には、

「患者が今一番解決したいこと」
「患者はまだ自覚していないけれど、看護師から見ると改善が必要と考えること」

の2つの点に着目し、そのうち“現実的な介入”が可能なものから優先順位をつけながら、
看護目標を立てていくということが大切です。

この手順を追って順番に診断していくようにすると、
たくさんの問題点の中から優先度が高いもの、重要なものを明確化しやすくなるようです。

またそれらの問題点のうち、問題が解決した状態を指す『看護目標』について、
ゴール(目的)でなくターゲット(行動を起こす対象)と捉え、
それ(起こしたい行動)が=領域(ドメイン)となるのだと捉えます。

今の患者さんの状態の中でも“この問題点にこだわって看護をしよう”という気持ちで
看護診断をしていくと、見当違いにならないものを立てることができるのではないかと思います。

また、解決したい問題点について看護診断ツールの領域と照らし合わせたとき、
“この領域の目指すところは、この問題点には過剰かな(または不足かな)”と考えると、
目の前の患者さんに不適当な領域の診断を付けることがなくなるでしょう。

看護学生の頃も、様々な症例を見ながら看護診断を行うトレーニングはたくさん行うのですが、
学生の頃ってどこかピンとこず、身についているかと聞かれると微妙だな…
と思う人も多いのではないかと思います。

なので、就職したての新人の時に、毎日遭遇する症例について
何度も診断のトレーニングをすることを心がけてみると、
経験を重ねていく中で“看護診断が立てられない”
なんていう悩みにぶつかることも少なくなるのではないかと思います。